イトウから在来種を見る

ニホンザリガニ編

ニホンザリガニ

狭く地味な空間

VOL.・2

イトウに限らず絶滅の危機、危惧にあるのは対象となる生き物ではなく、それらを育む環境です。

幻の大地、北海道

日本各地で警鐘を鳴らす絶滅の危機だの危惧、それら対象となる生き物たちが次々に指定され、その都度、その生き物達に強い眼差しがあてられるが、現実はどうなっているのだろうか？

別になんてことはありません。その生活環境が急速に失われているだけのことではないでしょうか。２００３年１１月から数えること、２００４年の今年１１月までの間で、全道各地６３ポイントを巡り、ニホンザリガニが確認できたのは現在のところ１４箇所となっています。随分と暇なやつだとお思いでしょう・イトウや岩魚旅のついでにと当初は考えていたのですが、気が付くと一生懸命になっている自分に呆れています・・・その中で確認された「異色」なものは、昨年、立脇さんに案内していただいた箇所を除いた他の場所でも確認できたほどです。

ニホンザリガニ探索紀行２００４年の始まり

ごゆっくり、お好きなようにどうぞ・・・立脇さんと向かう２００４年の春、ニホンザリガニ探索紀行での初日の晩に泊まった宿のおかみさんが電話越しで私に言う。確か素泊まりで３０００円だったかな？自分にとってみれば、実にありがたい価格だ。酒と飯代ならいくらでも節約できる・・・でも、「ごゆっくり、お好きなようにどうぞ？」が気に掛かった・・・

突然に決定した場所へ向かうに、空港から現地へ向けて、いざ出陣・・・人情に溢れる北海道のとある漁師町、強い風が吹き荒れる海岸に沿って車を走らせた先で出迎えてくれたのが、歌詞の文句に度々登場する花の宿。

電話での応対は、とにかく「お好きなようにどうぞ」ご希望に沿ってお泊りください。

狭く地味な空間