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羆。旅の最終日、初日に立ち寄った場所で水中写真に奮闘したそこへ、もう一度潜りたいと願望が強く再び上陸。腹も減ったことだし早々、鍋に水を汲みに向かうＢ氏、河口を陣取る三艘のプレジャーボートの人達が何やら騒ぎ始めた？
さては大きなカラフトマスでも掛かったのか？いや違う、そうか羆かな？水を汲みに行ったＢ氏がまだ戻らない。Ａ氏と共に急いで河口へ向かうと、何事もなさそうな素振りで、せっかく汲んだ水を溢さぬよう足元の石に気をつけながらゆっくりとこちらへ歩いてくる。と・・・後ろから二頭の熊、小熊かなが？次いでＢ氏の背後から姿を見せた。
おいおい危ね〜ぞ・・・なんて、ボートの上から観戦する釣り人がガヤガヤと騒いでいる。何処だ親は？小熊だけかな？すると、この前、自分が泳いでいた箇所、橋から上の流れから頭を出したり引っ込めたりと、水面から頭が上下しているのが見えた。居た居た！
やっと目前で野生の象徴を目にすることが出来る。Ｂ氏が水を汲んできたのはいいが、後ろを振り返った瞬間、動作が一変する。
見れたね！会えたね！やっと・・・山の懐では対面したくはない相手だが、怖いものはどうしても見たいという衝動にかられる。人馴れしている王国の番頭なだけに、近くへ寄っても大丈夫だろうかと。もう一歩、あと一歩と少しずつ距離を詰めるが、まったく成果の上がらないおかあさんは、諦めて上陸を開始、反対側へ向かうと思いきや、我々が居るこちら側へ向かってくるではないか？
ゆっくりと後ずさりする私とＢ氏に、毅然とした態度でビデオを回し、後ずさりしない方がいいよと忠告してくれるが・・・こっちへ来たら海へ飛び込もう！とお互い覚悟を決めるも、とてもじゃないが猛獣を前にしては穏やかではいられない。
好物のエゾバフンウに！ですが、大好物なのはムラサキウニなのだ！北海道の海産物となれば、サケ、カニ、そして、ウニとなる。その代表となるカニについては、週に一度は口にするほど、当初はタラバ、ズワイ、毛蟹、最近ではヘラガ二といったようにいろいろと食べたが、今ではケガニしか食べていない。これが一番美味い・・・ウニもバフンが一番だとされているが、最後に辿り着く味は、甘みの強いムラサキの方がいい。