ニッコウイワナと出会う巨大岩魚紀行　第二部No.3

私と友人は夢中になって潜り岩魚の姿を追った。これらの画像以外にも、頭隠して尻隠さずの岩魚は沢山見れた。岩の隙間から顔を出す雄岩魚と、その隣にもう一匹、口先だけを覗かせる雌岩魚であろうものが見える。 こんな所で何をしているんだろう？これから始まるであろう産卵に備えて鋭気を養っているのか、それとも産卵を終え疲れた体を休めているのだろうか・・・・・ 　今年は去年見られた魚止めを埋め尽くす数多くの巨大岩魚ほどは遡上していなかったようだが、それなりに遡上していることには安心した。 　　　　　　　　　　　　　ニッコウイワナ？？？ 　　　 　私はこの岩魚を見たがい為に、この一匹を手にするだけに竿を振った。針を咥えた瞬間からエゾイワナではない当たりに違いを感じ、手元に寄せると３２センチ前後のニッコウイワナ？だった。 前回も友人が釣り上げたのだが、残念なことに画に納まらず失敗。今回は少し学習してどうにか撮影することが出来た。 　「２００２年最後の夏を飾る巨大岩魚紀行」で見た婚姻色だと思っていたオレンジ色の主点を持った巨大岩魚は、もしかしてニッコウ・・・が海から上ったものだったかもしれない・・・この岩魚には確かに鮮明に彩る黄色い主点があった。 　　　　　　　 　大岩魚とやりとりをする友人。北海道の秘境も数少なくなり、楽園と称される領域も数えるだけとなった。 　　　　　　　 　帰り途中、先頭を歩くＡ氏が立ち止まり、指差す下には卵を抱えた大きなクモがのそのそと歩いていた。 　　　　　　　　　　　ニッコウイワナと出会う巨大岩魚紀行　第二部No.2