岩魚と眠る

岩魚と共に

のたうち回るほど美味い岩魚寿司を食べ、最後は飲んだくれて熟睡。羆のテリトリーとなる山奥で野宿をするとなると、通常は神経が高まりなかなか眠れないはずだが・・・早く寝た者勝ちと言わんばかりに爆睡している。

翌朝、２人よりも４時間早く私は起床し、中橋さんのロッドを拝借し腹いっぱい岩魚を釣った。ちなみにこの２人が起きたのは９時、まあ、よくそこまで眠れるものだと呆れた・・・前日の晩にうるかしておいた米は飯ごうで、つやつやのご飯にして炊く。２人が熟睡している間、私はこっそり、岩魚を一匹釣り上げ刺身にして頂いた。羆たむろする北海道の原始境、数少ない蝦夷の面影が残される別天地、どんな夢を見ていたのだろう。ここは誰のものでもない、そこへ訪れた者だけに許される蝦夷の空間だ。心して時を刻まれよう、「時代」と言う一つの歴として幕を閉じるのではなく、未来へと繋ぐ想いでにして欲しい・・・

さすがレトルト食品、某社製の牛丼は最高だとか・・・炭水化物、タンパク質、脂肪、これらのバランスを考えて栄養を摂らなければならない。私はプロテイン、クレアチン、BCAA、などのサプリメントは肌身離さず携帯している。何をするにも健康が全て、これが全て、何が何でも全てなんです。これを制する者がその時代、歴史を征する。健康であることに努めなければならない・・・

ザックの容量はどれだけのものにすれば良いだろう。私がこれまで使っていたザックは７５〜８０リットル、沢の中を遡行するにはあまりにも大きいと思うだろう。しかし、少人数、それも１人か２人で挑むに、それなりの時間を過ごすには荷物が多くなってしまう。誤解のないよう述べるが、私にとって山とは仕事ではない、遊びでもない、ならば何かと聞かれれば「人生」としか言えない。仕事となれば「金」が絡み、遊びとなると「楽」に的が絞られる。山、自然の恵みを経済、節約しなければならない今「時代」では、下界で溢れている物に頼ざるおえない。

岩魚と共に