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断崖がつづく海岸を進み、唯一この半島で広く開けた谷間を目前にする。その谷間からは沖へ向かって雲が吹き出している。北海道、東の果て最後の夏としては滅多にない穏やかな波間を進み、快晴の空の下、オショロコマが安らぐ純潔な流れへと向かう。
一昨年、２００２年では、この海岸で二頭の羆を洋上から確認している場所だ。普段、谷ではお会いしたくない山親父も、ここでは是非、見たいという衝動に駆られる。そして・・・
第一日
さて、どうする？何処にテントを張ろうか、Ａ氏があらかじめ予定した場所は２箇所、一昨年に張った箇所にするか、それとも・・・
上陸した箇所はこれまでとは異なる新たな場所に選定し、ここをベースキャンプとする。
かつては賑やかだった番屋後、使える箇所、使える物を見つけては有効活用した。
ありゃりゃ・・・念願のカラフトマスを手にしてニンマリ＾０＾。この東の果てでＢ氏と共にするのはあれ以来となろう。今回、ルアーで挑む我らより数多くの鱒を手にした。毎朝４時半にテントを出て、隣の海岸へと向かい食料を調達してくれた・・・
先生！頼みますぞ。無言で黙々と仕事をこなす２人を後目に、私は何もせずに？シャッターを切った。一匹のカラフトマスの身は十分、我々の胃袋を満たしてくれる。