ロシア極東のイトウ最前線イトウと岩魚２足のわらじ

イトウと岩魚２足のわらじ

ロシア極東のイトウ友人が見た　　　　　

РОССИЯ
Сибирь　и　Дальний　Восток

（Hucho perryi) 北海道で幻の魚と呼ばれるイトウが棲むロシア極東。 ２種、１亜種のHuchoが生息する幻の魚、巨大魚との出会いがあるロマンの国。 今も何処かで、２メートルに成長したHucho達が柳の根の間に身を委ね、更ならる成長を待ち望んでいる

ロシア極東のイトウ、北海道と同じ種　

ロシアのイトウは全て降海。北海道で見られる幻の魚イトウと同じ種類、道内の各河川に生息するイトウでさえ、地域的な差異があるとされていることを思えば、脊椎骨数の違いはさほどではないでしょう。

ロシア極東のイトウ。絶対ではありませんが、ここ近隣の川で見られるもの「hucho perryi」絶対ではありませんが、すべてが降海し生涯の殆どは汽水域を中心に海と川とを行き来します。ここでは・・・

幻の魚イトウが肥える最大

ロシア極東のイトウ。夢の憧れの１．５メートル。２メートルにまで成長した巨大魚をなんとか見たい！そう、これまで思っていますが、ここらでは一番有望であろう川での最大は１．５メートルが限界だと思われます。※誤解のないよう説明しますが、ここでイトウと述べる魚はhucho perryi＝フーコペリーであり、他、ここ国内で見られるこれと同じ仲間であるhucho hucho taimen＝フーコ×２タイメンとではありません。

ロシアと北海道のイトウ、北海道で過去、２メートルを超える巨大なものが捕獲されたとありますが、それは奇跡です。 現に道内と同じ種のhucho.pが生息しているここらの川では、過去最高が１ｍ５１cmだということで、現地のロッジ内に貼り付けてある１m５１cmある巨大魚、幻の魚イトウの写真、カレンダーにされている（ロシアン　ツナとでも呼びたい、鎧に包まれた風貌の巨大で威厳のある容姿をしている。）は、世界の中でも見ても、勿論、北海道でも写真として残されている幻の魚としては、世界最大のHucho perryi＝イトウではないでしょうか。※他、ここらの国で見られるHucho hucho taimen（タイメン）ではありません。そこ近隣に流れる川で１．８メートルにもなるhucho perryiが捕獲されたという噂話も耳にしましたが、やはり写真などによって記録されていなければ、釣り人による、ただの愉快なホラ話しにしか過ぎません

ロシア極東、母なる大地

ロシア極東、巨大魚、幻の魚イトウが遊弋する母なる大地。初めてここへ来た時のベースキャンプ地。幻の魚、巨大魚を求め海を渡り、釣り人や冒険者が思うことは、限りなく原生の姿が留められていることに尽きます。幻の魚、巨大魚が棲むここ夢ある川、残念ながら今は木道も設けられ大変快適？な日々を送る事ができるにしても、灰汁の強い自然を期待する冒険者にしては、なんとも拍子抜けする風情の無い空間になりつつある・・・・・

ロシア極東で見られるイトウの中間達

Salvelinus leucomaenis leucomaenis(北海道と同種の岩魚。現地ではクンジャ)

Salvelinus malma krascheninnikovi(北海道と同種のオショロコマ。ガリエツ)

Thymallus arcticus(英名ではグレイリング、日本ではカワヒメマス)

Oncorhynchus masou(日本ではサクラマス、ロシアではシーマ)

Oncorhynchus gorbuscha(日本ではカラフトマス、現地ではそのままガルブーシャと呼ぶ)

Oncorhynchus keta(日本では白サケ、ロシアではそのままケタと呼ぶ)　　　　　　　　　　　　　　

巨大魚イトウが生きるロシア極東の森に影が差し掛かる

ロシア極東イトウの地、幻の魚hucho perryiとはどんな魚かと騒いでも、在るべきしてある世界を自分の目で見て触れなければ、何がどうで、どうなって、自分の国がどうなっているのかさえ、誰が何を知り得ましょう。現在、北海道で自然繁殖しているこれらの大地を見ても、失われようとする乏しくも限られた大地からは得るものが限られ、それらの魅力を述べても限界がありましょう。

ここロシア極東に流れる川は確かに治水がされていなく、タイメンも含め多くの汚れなき魚達が沢山泳いでいます。しかし、この広大な面積を持つ国がいくら大きいとは言え、あれだけ頻繁にすれ違う伐採された木を積んだトラックを見れば、幻の魚イトウが育むこの森も、いつまで残されているのやら素直に喜べないものがあります。

ロシア極東のイトウ、それを囲む森にも森林伐採という黒い影が差し掛かっているのだと・・・以前、この国の森が危ない！というような内容で放送された、NHKの特集番組を思い出します。その時、取り上げられた場所は、ここよりも更に南に位置する、シホテアリニ山脈を挟んだ山、そこで行われた伐採により、森に生きる野生動物達に異変が現れたというもので、はるか下の川に流れる個所でも、目で見てわかるだけの、形や水量の変化が出ているという事でした。私が愛しく思うロシア極東の森も、いつまで残されているものやら心配です。

幻の魚、巨大魚イトウが棲むロシア極東、最前線

ロシア極東のイトウ。正直なところ、秘境を求め贅沢な釣り人を目的に入るには大変もったいない川です。そこに、あの幻と呼ばれる日本と同種の巨大魚、幻の魚を営む自然の縮図とも言える世界が、誕生してから今もそう変わらぬ姿で存在しているのですから、この夢ある大地は大変価値ある所です。

ロシア極東のイトウ「hucho perryi」としては、まだまだ小さいです。幻の魚、大物としては１ｍを超える大きさというのは、かなりの高年齢魚であり、世界で一番広い国土面積を持つこの国、その河であっても全てのものが巨大になるというものではないのです。

ロシア極東のイトウ、なにせ全てが大きいです。これは何を意味しているかとなるとそこが豊かであると言う証なのです。佐藤さん、この方も北海道出身で、幻の魚、巨大魚の出会いを夢見てきた一人の釣り人です。

ロシア極東の川、ここでよく行うトローリングで竿をよく絞り込んだのがこのアメマスです。北海道に生息する種と同じ岩魚です。

ロシア極東イトウの地、この広大で力強い流れを見ていると、何処にキャストして良いものか戸惑いがありましたが魚の通り道を知るガイドがそこへ案内してくれる。

• ロシア極東の（イトウ）最前線２