ロシア極東の（イトウ）最前線２

ロシア極東イトウの最前線２。幻の魚イトウの産卵が終わって間もない、雪代がまだ終わっていない若干、笹濁りになっている流れの側に２人で立ち、幻の魚イトウ、巨大魚を求め最初に投じたスプーンにヒットしたこのイトウ。大騒ぎでした！
　北海道でのイトウ釣りでは、殆ど使われることが無くなったスプーン。５０ｇあるそれを、幻の魚イトウが居るであろう流れの流芯に投げ込み、ボトムが底に触れるかどうかという状態で、円を描くように流す、ちょうど目の前にきたところで、竿が絞り込まれたのです。

ロシア極東のイトウ最前線。幻の魚イトウ潜む川、もの凄い水の量です。止まっているんじゃないんです。海までちゃんと流れているんです。

　幻の魚イトウ潜む写真のちょうど左側に中洲がり、本流と同じだけ広い面積を持つ流れがある。

　ロシア極東イトウの地、最初この川へ来た時、似たような川があるのだろうかと言う期待がありました。似たような、と言うのはイトウが生息してることが前提となるのですが、玉石底になった流れに、イトウが生息するのは、ロシアは極東の川だけのようです。大事にしなければいけませんね！

ロシア極東へ行けば何時でも誰でも、これ以上の大きなイトウを見ることができれば良いのですが、そう簡単にはいかないのがこの種の魅力です。

　ロシア極東の川、幸いだったのでしょうか、なんとか大きな　幻の魚イトウを釣りたいという願望が導いてくれたのか、この時は５匹のメーターオーバーのイトウを釣り上げることができました。

　幻の魚イトウ釣りの名人にでもなった気分でしたが、本当に熱くさせる１．５ｍの巨大魚イトウは、まさしく幻の魚でした。

ロシア極東のイトウ最前線で、一緒に同行した方の竿に、それに匹敵する大きなイトウが、３度程ヒットしたのを今でも覚えています。

　ロシア極東の川、水深が５m以上ある穏やかな流れの中に、流木が折り重なるように積み重なった複雑なポイント。その隙間を狙って５０ｇのスプーンをゆらゆら落とすと、物凄い勢いで、竿先が水中に突き刺さる。そんな光景を横で見ていた私は、釣りを一旦止め、そのやりとりをしばらく眺めていたのです。

　ロシア極東のイトウ最前線で、その方が使用していたロッドは、海で使うジャイアントトレバリー用のヘビータックルだったので、感触がダイレクトに伝わってくるものでした。残念ながら、薄っすら見える深さの中で、これまで未だ見たことのない巨大なものが、頭を２、３度左右に振って静かに去っていく、その姿だけしか見ることができませんでした。

ロシア極東のイトウ最前線、アドベンチャーです！なんでも便利になれば良いという問題じゃ〜ないんです。不便であってこそ、この旅の醍醐味なんです贅沢を言っちゃいけません。

　初めてロシア極東へ行ってからはや６〜７年の歳月が経とうとしています。ロシア極東、この時は海を経て現地の川へ入ったのですが、行きは大変海が凪って、とても快適な航海でスタートし、予定よりも２時間ほど早く到着したほどです。

　ところが、帰りの日はとても波が高い状態で行きの倍、時間を要しまた。それも途中、水が船内に浸水して、別の船室に場を移すという場面もあったほどです。いくら吐いても何も出てこない最悪の状態になったにもかかわらず、今では最高の想い出になっています。ロシア極東での旅は日本では絶対、体験出来ない経験でしょうか・・・

　ロシア極東のイトウ、本当に幸せなひと時でした。腰は痛むし胃は一日中ちくりちくりと刺し込む状態でも、これだけの釣果が得られれば何も言うことはありません。

　北海道からここロシア極東に来て、サクラマス（シーマ）は見たくなかったですね！物凄い数で遡上してくるこれらも、日本に遡上するサクラマスと同種のものです。ですが、国内で見られるものとは比較できないほど大きいのです。そして、物凄いパワーです。この時で一番大きなものでちょうど８０センチ。ロシア極東イトウの地で、我々はできるだけ、このサクラマスを避けたかったのですが、幻の魚イトウは何処だとルアーを投じればすぐに、サクラマスがヒットしてしまうし、これに使う体力も半端じゃありません。

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