ただ今、今年度、春のイトウ産卵観察から一度、戻ってまいりました。昨年の５０年に一度の大雪が嘘のような１００年に一度の大雪かと思うほど驚かされました。まず結論から述べたいと思います。毎年かかさず観察を行っている一つの河川では、産卵の開始は例年通りに行われ、終わりも例年通りに終わると予想されます。観察の対象河川としたのは２支庁、３河川１３支流、全ての「水源」にかけて行いましたが、残念なことに所持金が無くなったことと、長い間、車中泊をしていたことなど、体力の消耗もあって札幌へと一度、戻った具合です。全体的に遡上数は例年の半分。いつもは一つの支流で２組から多くて７組のペアなのが、今年では１組か２組で極めて少ない状態となっています。しかし、平水へと戻るのは正しく「分刻み」と早く、あと数日で、例年通りにその時が終了します「産卵」が。

多少は大雪の影響もあると予想されますが、実際のところ、イトウの産卵については何が要因しているのかは断定できません。基本的に資源が安定されている地域では、遅れるとか早まるといった現象は確認できていないのが現実です。産卵が行われる日数はほぼ２週間で、一匹１頭ごとに期日が割り振られ、その日数内で行われていることになります。今年その年に、それぞれのイトウが「産卵に来るか来ないか」という事が私の結論です。細かな報告はまた次回にて・・・